EU圏で冷凍ずし 日本産米で現地製造 ブルガリアに拠点 全農子会社

 欧州連合(EU)への米の輸出拡大に向け、JA全農の子会社、全国農協食品がブルガリアで手掛ける、日本産米を使った冷凍ずしの製造が本格的に始まった。現地製造でコストを抑えられ、検疫上の課題も解決しやすいという。全農は30日、在ブルガリア日本大使館主催のイベントで、冷凍ずしや日本産農産物をアピールした。

 全農食品は昨年12月、同国の食品卸などと冷凍ずしを製造・販売する合弁会社を設立し、5月下旬から本格稼働した。全農は第1便として、宮城県の輸出用産地で生産した多収性品種「げんきまる」を輸出。米以外の食材は現地調達し、サーモンロール、サバの押しずし、いなりずしといった5種類のすしを製造する。EU全域の和食レストランなどに業務用として販売する。

 冷凍ずしは電子レンジで解凍して簡単に調理でき、保存性も高い。2015年のイタリア・ミラノ万博に出展して人気だったことから、EUでの販売を検討してきた。全農によると、製品ではなく、米を輸出して現地製造した方が輸送などのコストを抑えられる。EUはEU圏外からの加工食品の輸入規制が厳しいため、EU圏内にあり、人件費も安いブルガリアに拠点を置いた。

 全農は在ブルガリア日本大使館大使公邸で30日に開かれた日本紹介のイベントに参加。冷凍ずしの他、日本産のメロンやイチゴ、サクランボなどを同国の政府関係者やバイヤーらに振る舞い、好評だったという。全農は「日本から原料を輸出し、現地で付加価値を付けて売る新たなモデル。冷凍・解凍してもおいしく食べられる日本の米をアピールしていきたい」(輸出対策部)とする。

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