夏は「柿氷」 果実の風味しっかり 福岡県うきは市

三堂教授による実演と出来上がった柿氷(福岡県うきは市で)

 福岡県うきは市が、特産の柿「富有」を使った氷菓「柿氷(かきごおり)」の普及に乗り出している。冷凍した柿ピューレを使っており、生柿、冷蔵柿が出回らない夏でもその味を楽しめるのが売りだ。市が、中村学園大学(福岡市)の協力を得て開発した。レシピを公開することで柿ファンの裾野を広げる考えだ。

 ピューレは、ミキサーにかけた果肉にシロップとレモン果汁を加える。器にピューレを敷き、その上から凍らせたものをかき氷器で削ると出来上がりだ。2層構造のため、食べ進めると清涼感とピューレ自体の濃厚な甘味が味わえる。

 市は2年前に同大と広域連携協定を結び、食材としての柿の可能性を研究している。傷などで出荷できない柿の活用をテーマに、地元の農家やJAにじの協力を得て成分分析や消費に関するアンケートを重ねた。高木典雄市長は「全国に柿氷を広め、消費増につなげたい」と期待する。

 5月下旬には農家や市民らを集め、作り方講習と試食会を市内の道の駅で開いた。参加した果樹農家、三浦良子さんは「柿の風味がしっかり味わえる」と太鼓判を押した。JAファーマーズマーケットの高倉克己店長は「夏に、にじ産の柿を新たな形でPRできればいい」と期待した。

 レシピを考えた中村学園大学短期大学部の三堂徳孝教授は「産地ならではのメニュー。家庭で楽しむことで小さいころから柿に親しんでほしい」と提案する。

おすすめ記事

地域の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは