[営農ひと工夫] 薬剤よけ安全・楽に 夏のアスパラ防除 塩ビパイプとビニール 1万円でキャビン自作 広島の法人

ビニールで作業者を覆いドリフトから身を守る(広島県東広島市で)

 広島県東広島市の農事組合法人よしかわは、アスパラガスの防除で使う自走式の動力噴霧機にキャビンを自作し、作業者へ薬剤の飛散(ドリフト)を抑えている。機体の後方で操作する作業者の四方と上を、ハウス用ビニールで覆い、薬剤が体に掛かるのを防ぐ。身近な資材を使うため、材料費は約1万円。重装備で炎天下でのつらい作業から解放され、労力負担を大幅に減らしている。

 自作キャビンは、簡単にできる。①動力噴霧機のエンジン搭載部分の四隅に、塩ビパイプをU字金具などで留める②パイプを柱にしてビニールで前面、側面、上面を覆い、パッカーで留める③薬液が上部にたまったり体に落ちたりしないよう、後ろのパイプを長くして前方に傾斜を付ける──で完成。

 同法人は露地50アールでアスパラガスを生産。防除作業は年間20回ほどで、1回当たり2、3時間かかる。露地のため、風で薬剤がドリフトしやすい。作業時は全身を覆うかっぱとゴーグル、防護マスクなどが欠かせない。

 栽培担当の中村隆文さん(74)は「真夏の長時間作業はつらい。もっと安全で楽に作業できないか」と、JA広島中央経済部農機センターに相談。同センターの中馬素行さんが、パイプで組み立てるジャングルジムから着想を得て、「塩ビパイプなら安くて軽くて扱いやすい」と助言。試作を重ねて4月から試している。

 キャビン付きや無人のスピードスプレヤーなど、安全性や作業負担を考えた商品はあるが「少しの工夫と1万円ほどの材料費があれば、十分に対応できる」と中村さん。作業環境を改善させ、若手にも作業を任せていく考えだ。

 

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