トウモロコシ盗難防げ 手拭いで識別抑止に手応え 静岡県森町

圃場前で警察官(左)と言葉を交わす、手拭いを着けた生産者(右)とJA職員(静岡県森町で)

連携強化 素早く対応 生産者・県警・JA遠州中央 


 静岡県森町で、生産者、県警、JA遠州中央の3者が協力したトウモロコシの盗難防止対策が効果を上げている。年間数百本単位で盗まれていた被害が取り組みを始めた2017年の収穫シーズン(5月下旬~8月)は、2件6本に減少。今年も20日時点で1件の被害に抑えている。生産者がそろいの手拭いを身に着けることで、圃場(ほじょう)に侵入した部外者をひと目で特定するなど三つの対策が被害を抑制した。

 対策は、①生産者ごとに定めた番号を記した識別カードを圃場入り口に掲げる②生産者は指定の手拭いを身に着ける③作業車両に指定のマグネットシートを貼り付ける──こと。

 圃場に番号を付けることで、万一不審者がいた場合は、どの圃場かがすぐに分かり、通報もしやすい。生産者相互や、パトロールする警察官らが誰の圃場かがすぐに特定できる。農家が身に着ける手拭いなどの資材は、県警袋井署が無償で提供した。

 JAは、不審者を発見した場合、速やかに生産者と連絡を取れるように同署に生産者の連絡先を伝えている。県警は、狙われやすい時間帯の夕方から未明までの夜間パトロールを強化する。

 5月中旬には3者と同町職員らが集まって今年の対策会議を開き、方針を共有した。警察は、不審車両を見つけたら、その時間帯や車両のナンバーを控えることや、圃場への侵入をしづらくするネット、柵、電灯などの設置など取り組みの強化を呼び掛けた。

 同署の望月康生・森担当次長は「生産者が苦労して育てたものを盗むのは許せない。3者が共通認識を持つことで、スムーズに対策ができるようになった」と話す。

 JA森営農センターの小栗清人センター長は「対策で大きな効果が出ている。連携してさらに強化を図り、農家の所得を守りたい」と気を引き締める。

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