もうすぐ「夏越の祓」

 もうすぐ「夏越(なごし)の祓(はらえ)」。うっとうしい時季に似つかぬ美しい日本語である▼神社の境内にこしらえた茅(ち)の輪をくぐり、一年の前半のケガレを払い、残り半年の無病息災を祈る。記録的な猛暑と豪雨が頻発する夏の到来を前に、心身整えよとの先人の知恵はありがたい。この物日にあやかった「夏越ごはん」をご存じだろうか▼雑穀ご飯の上に丸い夏野菜のかき揚げを載せると、茅の輪のように見えなくもない。米の消費拡大へ米穀機構が数年前から提唱する。米の消費減は毎年8万トン、いやもっと落ちているという話も聞く。何事も「少子高齢」のお題目で片付ける当世にあって、前向きで貴重な取り組みである。願わくばインスタ映えを。若い女性にこそ食べてほしい。諸事情から厄払いしたい御仁にもお勧めしたい▼それにしても、不快なものを見せられた加計学園理事長の緊急会見だった。大阪北部地震の翌日、W杯日本代表の初戦当日。世間の注目度が最も低いタイミングを見計らったか。ナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン』が思い浮かぶ。戦争や災害などぼうぜん自失の状態につけこむ新自由主義者の悪行を暴いた▼“惨事便乗型会見”のせこさは、深夜、第2戦に臨むサムライブルーとは対極にある。国会で厄払いするしかない。

おすすめ記事

四季の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは