GI制度 北海道ワイン指定 ブドウ農家 所得増狙う

 国税庁は28日、国が食品の地域ブランドを保護する地理的表示(GI)保護制度について、ワインの産地として「北海道」を同日付で指定したと発表した。道産ブドウだけを原料に道内で醸造したワインを保護する。ワインの指定は2013年の山梨に続き2例目。申請した道内のワイナリー26社で組織する「道産ワイン懇談会」はワインの付加価値を高め、ブドウ生産者の所得増を目指す。

 今後、北海道大学などでつくる管理委員会の審査に合格した商品は「GI HOKKAIDO」や「地理的表示 北海道」と表記できる。同懇談会は「ワイン産地としての北海道の認知度を高め、輸出も含めた消費拡大につなげたい」と意気込む。

 清酒やビールなど酒類全体の消費が落ち込む中、国産ブドウで造る日本ワインは消費が伸びる分野と注目されている。

 今回指定された北海道は、山梨県、長野県に次ぐ国内3位の日本ワインの産地。国税庁によると、データがある16年度の生産量は2495キロリットルで国内の15%を占める。

 北海道は他の産地に比べて気候が冷涼で、糖度が高く有機酸が豊富なブドウが収穫でき、製造後も低温で貯蔵できるためよりブドウの風味の強いワインに仕上げることができる。道内有数の原料ブドウ産地を抱えるJAよいちは「高品質の原料ブドウを供給していく」と話す。

 GI保護制度は、農林水産物とその加工食品は農水省、酒類は同庁が管轄する。同日は、ワイン産地「北海道」に加え、清酒産地「灘五郷」も指定され、酒類の指定数は計10となった。

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