[e農スマートアグリ] 防除と除草自動で タブレット端末から指示 農研機構 全国ナシ研究会

自動走行車がけん引し、自動で除草する。作業者はタブレットで指示を出す(5日、神奈川県平塚市で)

 農研機構果樹茶業研究部門などは5日、神奈川県平塚市の県農業技術センターで果樹栽培の防除機と除草機の自動走行を実演した。事前に設定した経路に沿って走行し、作業者はタブレット端末で指示する。機械作業に適した「ジョイントV字樹形」と組み合わせ、労働時間の3割以上削減を目指す。

 電動ゴルフカーを基に開発した自動走行車が、防除機と除草機をけん引する仕組み。自動走行車と作業機は、トレーラー用コネクターと通信用ケーブルで接続する。けん引式で、複数作業に対応できるようにした。

 自動走行車は、同日に開いた全国ナシ研究会で披露した。梨の園地で、あらかじめ有人運転で園地両側の枕地を走行し、枕地マップを作り、作業者はタブレット端末で作業経路を設定。樹列の末端に反射板を使ったマーカーを設置し、自動走行車の旋回の目印とした。

 作業では、自動走行車が前方の左右2カ所にあるレーダーで、両側の木との距離を測りながら樹列の真ん中を走行。マップを基に現在地を確認しながら、経路に沿って自動で走行した。

 防除機と除草機は既存のスピードスプレヤー(SS)と乗用除草機を改造した。実演では自動走行車と連動し、防除機は経路上に設定したポイントで薬剤を自動散布。除草は、樹列の中心から40センチ左に走行するよう設定し、幹の近くまで草を刈った。

 2025年までに、自動走行車は250万円以下、作業機は150万円で市販化を目指す。同部門栽培生理ユニットの草塲新之助ユニット長は「新樹形と機械化で労働時間の3割以上を削減する」と説明。自動収穫ロボットの試験も進めるという。


動画が正しい表示でご覧になれない場合は下記をクリックしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=QA2of70DG1M

おすすめ記事

動画ニュースの新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは