W杯ロシア大会は頂上決戦が近づいてきた

 W杯ロシア大会は頂上決戦が近づいてきた。あすは3位決定戦も。いくつもの“W杯余話”が浮かぶ▼中国の存在感が際立つ。代表不在にもかかわらず、大会期間中の中国企業の広告宣伝費は世界一に。内外に「強国」を示す広告塔役を担う。会場では漢字表記が目につく。例えば「蒙牛」。10年前に粉ミルクのメラミン混入事件に関連し国有化された、いわくつきの大手乳業でもある。一方で日本企業は、経済力の差を象徴するように事実上、表舞台から消えた▼今回の大会は欧州勢の底力が目立つ。サムライ・ブルーを土壇場で振り切ったベルギー。欧州では今、難民問題への対応が政権を揺るがす。だが、同国代表選手のあの突破力は、戦略的な移民政策でアフリカ系を主軸に据えたことが背景にある▼先の平昌五輪で改めて思い知ったが、スポーツもいつも政治経済と裏表である。プーチン大統領は、大会を絶好の自国PRの舞台にした。テロの危険が最も高いW杯とされた。しかし、徹底した治安維持で反政府勢力を抑え込み、強権ぶりをアピール。貿易摩擦や朝鮮半島問題も念頭に、大会開催中に中国、北朝鮮要人との会談も重ねた▼仕上げはW杯決勝当日の米ロ首脳会談。両氏の危険な“取引”は、サッカー以上に激しいバトルになるのか。

おすすめ記事

四季の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは