農業界は人不足だが

 農業界は人不足だが、トラック、バス業界も深刻である。配達難から総会シーズンで書き入れ時のはずのコチョウランが売れ行き苦戦と本紙記事で知った▼ドライバーが足りず、稼ぎ頭の市街地路線を縮小する地方のバス会社も出始めた。ヤマト運輸がアマゾンの当日配達から撤退のニュースも記憶に新しい。それでも“岩盤突破”の鐘が鳴らないのは、運転免許という不動の“安全規制”を持つがゆえである▼外国人材を当てにできない業界の人材獲得作戦は、農業界の参考になろう。キーワードは「若者」と「女性」。農業と同様に運転手の高齢化が進む中、次世代を育てるべく、全日本トラック協会が高校新卒者の準中型免許の取得に助成する。18歳から取れる。「トラガール」をご存じか。女性トラックドライバーの愛称で、専用のトイレや休憩所の設置など、女性のための“職場革命”を官民挙げて進める。今更と言うなかれ▼ローカル経済の明るい未来を説き、東北などのバス会社を再生させた経営共創基盤CEO・冨山和彦氏の話が示唆に富む。人不足の時代には「ブラック型ビジネスは淘汰される」。賃上げこそ王道。そのために労働生産性の向上を急げという見立てである▼「高プロ」を含む働き方改革法が成立。ブラック職場がまん延せぬよう。 
 

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