18年上半期農産物輸出 4359億円、最高更新 牛肉や茶 主要品伸び鈍化

 農水省は10日、2018年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出額が、前年同期より15%(575億円)増え、過去最高となる4359億円に達したと公表した。日本食ブームでの需要の高まりが底上げした。一方で牛肉や米など、主要品目では伸びが鈍化。19年に輸出額1兆円とする政府目標の達成には、新たな輸出先の開拓が重要になっている。

 農産物は2628億円で前年同期比15%増。林産物は185億円で同7%増。水産物は1546億円で同16%増だった。

 農林産物では、豊作で単価が下がったナガイモを除いた27品目全てで前年同期を上回った。主力品目の牛肉は37%増の108億円、日本酒は22%増の105億円だった。青果物で輸出量が最も多いリンゴは46%増の59億円。「贈答需要以外に小玉果のPRを強め、輸出先国で浸透しつつある」(輸出促進課)という。

 国別・地域別では、最大の輸出先である香港が17%増の985億円。中国は32%増の658億円だった。「中国では訪日経験のある人を中心に日本食のブームが起こっている」(輸出促進課)という。

 19年の年間輸出額1兆円目標の達成に向け、同省は「今後2年間で前年対比11・3%以上の伸びが続けば達成できる」としている。今回は上半期のみだが目標ペースを上回る伸びとなった。

 ただ、品目別では伸び率が鈍化しているものもある。牛肉は昨年9月に輸出解禁となった台湾向けが上乗せされた形だが、伸び率は17年同期の58%から鈍化。米の伸び率も16年以降鈍化し、18年上半期は15%にとどまる。緑茶は13年以降連続で2割以上伸びていたが、上半期は2%増にとどまった。農林産物は19品目で、17年の年間の伸び率に対し18年上半期の伸び率が下回った。

 農水省と経済産業省で7月に農林水産物・食品輸出合同チームを発足するなど早期の目標実現に向けて対応を強めている。新たな農産物の売り先の構築が課題となる。

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