甲子園 金足農高 2回戦突破 応援団も心一つに 暑さ対策、発声練習実る

声を振り絞り熱いエールを送る応援団(14日、兵庫県西宮市で)

 第100回全国高校野球選手権大会に出場した金足農業高校(秋田)は14日、2回戦で大垣日大高校(岐阜)と対戦。6―3で勝利して23年ぶりに2回戦を突破した。選手らの躍進を後押ししたのは、スタンドからの応援だった。

 気温30度を超す灼熱(しゃくねつ)の阪神甲子園球場。1塁側の応援席から声を振り絞り、熱いエールを送ったのは17人の応援団だ。甲子園出場が決まってから、比較的涼しい地元の東北と異なる関西の猛暑を想定して、長袖、長ズボンを着て、暑いガラス温室の中で特訓を重ねてきた。

 また、広い甲子園でも声が届くよう、同校のブランド米「金農米」を育てる水田で声出しを練習して大一番に備えた。生物資源科で果樹栽培を学ぶ応援団員の小林義昌さん(2年)は「(暑さ対策も声出しも)効果は絶大だった」と胸を張った。

 「甲子園は夢の舞台。連れてきてくれた野球部に感謝したい」。声を弾ませるのは、生徒会長で応援団長の西村朝日さん(3年)。初戦で3安打して勝利に貢献した菊地亮太選手(3年)や吉田輝星投手(3年)を含むレギュラー5人と、入学から現在までクラスメートとして農業土木を学ぶ。

 西村さんが卒業後に希望する進路は、菊地選手と同じ公務員。二人は互いに「亮太」「西村」と呼び合い、試験の出題傾向について話すなど刺激し合う仲だ。入学当初から「甲子園に出る」と口にする友に、「冗談を言っているのかと思った」と笑う。

 「フレー、フレー、金農」。西村さんは声を張り上げ、大きな手振りで選手を鼓舞。試合展開に一喜一憂することなく、じっと戦況を見つめた。吉田投手が最後の打者を打ち取ると、ようやく表情を緩めた。

 「序盤ははらはらしたがいい試合だった。次も頑張って。きょう以上の応援をする」と西村さん。菊地選手は「西村、いい声だったよ。次も頼んだぞ」。

おすすめ記事

地域の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは