金農よくやった 準優勝 大阪桐蔭に2―13 農で培った底力発揮

準優勝を果たした金農ナイン。秋田勢では103年ぶりの快挙(21日、兵庫県西宮市で)

 金農、希望と感動をありがとう。第100回全国高校野球選手権大会の決勝に進んだ金足農業高校(秋田)は21日、大阪桐蔭高校(北大阪)に2―13で敗れた。準優勝は、秋田県勢では103年ぶり、農高では戦後初。決勝では、点差が開いても諦めない姿に、農高の底力を示した。吉田輝星投手は試合後、「地域に支えられここまでこれた。最高のチームだった」と涙を流した。甲子園に農高の新たな足跡を残した。(前田大介)

 試合後に一塁側アルプス席前まであいさつに来た選手は泣きながら「ありがとうございました」と一礼。アルプス席からは大きな拍手が起こり、「ありがとう」「よくやった」との多くの声が上がった。

 吉田投手の父、正樹さん(42)は「決勝は疲れていただけでなく、相手が強豪だけに力みがあった。輝星のことを普段は褒めないが、きょうはよく頑張ったと言ってあげたい」と誇らしげな表情で話した。

 同校の渡辺勉校長は「子どもたちはよく頑張った。公立の農業高校が決勝まで来ること自体すごい。学校に感謝するメッセージが届いている。負けはしたが胸を張って秋田に帰ってほしい」とたたえた。

 秋田と甲子園を往復し、3試合応援した秋田県潟上市の米農家、菊地栄一さん(68)は「農作業そっちのけで甲子園に通った。金農の快進撃は暗い話題が多い農業の中で明るいニュースとなった」とねぎらった。

 快進撃は、甲子園を沸かせた。横浜高校(南神奈川)戦での逆転3ラン、近江高校(滋賀)戦では9回裏の2ランスクイズでサヨナラ勝ち。吉田投手は球速150キロを記録した。

 ゲームキャプテンの佐々木大夢選手は「全国の農業高校に夢と希望を与えられたと思う」と胸を張った。野球部マネジャーの高橋桃佳さんは「この活躍を見て、農業高校に入りたいと思える人たちが一人でも増えたらうれしい」と笑顔で話した。

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