北海道地震 続く余震 施設復旧急ピッチ 農家の汗 無にできぬ 「集荷再開 早く」 JAとまこまい広域厚真支所

ジャガイモの集荷選別施設のコンテナが崩れ、片付けに追われるJA職員ら(7日、北海道厚真町で=木村泰之写す)

 北海道地震で甚大な被害が発生している厚真町で7日、農業施設の復旧が始まった。JAとまこまい広域厚真支所管内の集出荷貯蔵施設では、コンテナで保管していたジャガイモや小麦などが散乱。余震が続く中、JA職員らはコンテナの撤去などを急ピッチで進めた。(川崎勇)
 
 収穫ピークを迎える生食用ジャガイモの集出荷貯蔵施設では、乾燥中のジャガイモを積んだ鉄製のコンテナ約900個(1個600キロ)の山が崩壊し、コンテナやジャガイモが散乱。選別ラインのホッパーがコンテナの下敷きになった。

 同日、JAの職員らはコンテナの撤去や、散乱したジャガイモの回収に当たった。担当者は「乾燥できない状態が長引けば腐敗が始まる可能性もある」と復旧を急ぐ。

 JAでは「メークイン」を中心に約60ヘクタール分を受け入れる。例年ピークは9月1、2週目だが、現在は受け入れを停止。最悪の場合、選別ラインが稼働しないことも考えられるため、委託選別なども検討する。

 調製後の小麦を保管する施設でもコンテナが崩れ、小麦が散らばった。再度調製が必要となってしまう。今月20日すぎには水稲の収穫が始まる。人員の関係からも小麦はそれまでに製品に仕上げなければならず、同日はコンテナの撤去や、小麦の回収に追われた。

 JAは「電気と水を早く復旧してほしい。一日も早く受け入れを再開させたい」と強調する。
 

土砂崩れ水田隆起 吉野地区


 最大震度7の地震が襲った北海道厚真町では、吉野地区を中心に2キロ以上の広範囲で住宅や道路を巻き込んで土砂崩れが発生し、水田に土砂や斜面の樹木がなだれ込んだ。水田の表土が土砂に押される形で隆起し、無残に横たわる水稲の姿がさらされた。

 隆起した水田を目撃したJA関係者は「見たことがない光景。被害が甚大な証拠だ」と驚きをあらわにした。

 同地区には、山際から100メートル以上にわたって土砂や斜面の樹木、農業倉庫がなだれ込んだ水田なども散見された。
 

死者8人に


 総務省消防庁によると、地震により厚真町で5人、むかわ町、新ひだか町、苫小牧市でそれぞれ1人の計8人(7日午後1時45分現在)の死亡が確認された。

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