北海道地震 東京市場で道産野菜急減 在庫確保引き強まる

 北海道地震による物流の混乱で、東京都中央卸売市場大田市場で7日、道産野菜の入荷量が大きく落ち込んだ。ダイコンは29トンで地震発生前の8割減(農水省調べ)と、鉄道やトラックの輸送の停滞が響く。停電により産地では集荷もできていない。通常の出荷体制に戻る見通しは立っておらず、市場関係者は「週明けにかけて一段と品薄になる。値上がりが続きそうだ」と指摘する。

 7日の大田市場の道産野菜の入荷量は、タマネギが61トンで前日比7割減、ニンジンが62トンで同4割減、ジャガイモが97トンで同2割減となった。卸売会社は「台風21号で産地の収穫が停滞したところに、地震で物流が乱れ、消費地への供給量が落ち込んだ」とみる。

 停電も出荷を足踏みさせている。ホクレンは、被災した農家やJA関係者もおり、集荷や選別の作業が再開できない産地も多いとみる。「野菜の出荷が通常に戻る見通しは、現時点では立てられない」と訴える。

 入荷の減少を受け、大田市場では道産の一部品目が上伸。ニンジンは1ケース(10キロ・M級・高値)3024円で前日比864円高、ダイコンは1ケース(10キロ・L級・高値)2376円と同216円高。卸売会社は「今後も入荷は増えないと見込んで、在庫を確保しようと引き合いが強い」と分析する。

 大阪市中央卸売市場本場でも同日、道産ダイコンが1ケース(10キロ・L級・高値)1620円と前日比216円高。各品目とも地震発生前に出荷された分が取引され、不足はなかったが、市場関係者は「来週以降の不足を懸念して注文が前倒しで入った」と話す。

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