[新潟・JAえちご上越移動編集局] 農作業事故根絶へ 安全管理者400人超 研修、マニュアル徹底

受講者に配る研修の修了証や参加証明書(新潟県上越市で)

 新潟県のJAえちご上越は、農業法人の経営を揺るがす農作業事故の根絶を目指し、法人内に農作業安全管理者を養成する取り組みを続けている。座学と機械実習からなるJAの管理者養成研修会を毎年開き、これまで404人が修了。安全作業マニュアル作成や各種農機の資格取得講座も主催し、農作業安全への意識を高めている。

 労災保険加入の推進事務がJAに移管された2009年に、管内で重大な農作業事故が発生。集落営農組織や農業法人での事故は責任問題へ発展しかねず、組織の存続を揺るがすとみて、JAは「他産業で一般的な安全衛生管理者の養成が急務」と取り組みを始めた。

 管理者養成研修会は年間3日間の課程。専門家による農作業事故や労働安全衛生法に関する講義と、草刈り機やトラクター、コンバインなどの使用・メンテナンスの講義を行う。全日程に参加すると、手製のお守り袋に入った修了証を授与する。年に1度、修了者を対象にしたフォロー研修を開き、直近の事故の事例を伝え、注意喚起を行っている。

 刈り払い機やチェーンソー、クレーン操作などの各種資格取得講習会も開く。刈り払い機では計1078人が参加し、資格を取得した。

 JAは「農作業安全作業マニュアル」も作成。農作業事故の当事者69人と面談して聞き取った内容をまとめ、正しい手順や事故に至った要因を紹介。各法人の管理者が活用している。JA営農部農業対策課の細谷聡課長は「事故に注意するためにはまず知識が必要。その知識をJAが伝え、不幸な事故を無くしたい」と力を込める。 

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