新貿易協議 21日、米国で調整 首脳会談向け最終局面

 日米両政府が新たな貿易協議(FFR)の第2回会合を21日を軸に米国で開く方向で調整に入ったことが12日、分かった。その後開かれる日米首脳会談に向け、最終局面を迎える。米国側は、対日貿易赤字削減につながる具体策や、自由貿易協定(FTA)を念頭にした2国間交渉を求めており、日本政府にとって厳しい交渉が予想される。

 FFRを担当する茂木敏充環太平洋連携協定(TPP)担当相と米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が11日深夜に電話会談し、確認した。

 トランプ政権は対日貿易赤字の削減に強い意欲を示す。赤字の8割を占める自動車・同部品は、追加関税措置を検討。FFRでは、その発動を回避できるかが大きな焦点。米国側は発動をちらつかせながら譲歩を引き出す戦略とみられる。

 両政府は、米国ニューヨークで開かれる国連総会に合わせ、安倍晋三首相とトランプ大統領の首脳会談で、FFRの成果を示すシナリオを描く。FFRと首脳会談の間には、麻生太郎副総理兼財務相とペンス副大統領による日米経済対話の開催も取り沙汰されている。

 米国側は現在、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡るカナダとの協議を進めている。2国間協議にこだわる戦略で、メキシコとの協議では米国に有利な条件を引き出して合意。カナダとも2国間で譲歩も引き出す狙いで、協議の行方は、FFRに向けた対日圧力に波及する可能性がある。

 FFRは8月9、10の両日に米ワシントンで初会合を開催。FTAを念頭に2国間交渉を求める米国に対し、日本はTPPへの復帰を促し、日米の主張は平行線のままだった。

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