5蔵そろって「伍連者」 同じ酒米で飲み比べ 山形県置賜地方

同じ米で造った「伍連者」を紹介するおきたま五蔵会の村田会長(山形県長井市で)

 同じ農家が栽培した同じ米を使い、五つの酒蔵が造った別々の酒を飲み比べられる──。山形県の南部、置賜地方にそんな日本酒がある。その名も「伍連者(ごれんじゃ)」。日本酒通に蔵の個性を楽しんでもらおうと、五つの酒造会社などでつくる「おきたま五蔵(ごくら)会」が企画する。

 「伍連者」に取り組むのは、加茂川酒造(白鷹町)、「小桜」銘柄の長沼合名会社(長井市)、「磐城壽」の鈴木酒造店長井蔵(同)、「一献」の中沖酒造店(川西町)、若乃井酒造(飯豊町)。長井市の稲作農家・遠藤孝太郎さん(65)が栽培する酒造好適米「出羽の里」を使った純米吟醸酒を造り、同じラベルで色違いのキャップをはめた5本セットで販売する。

 1年に1回仕込む。米だけでなく、精米歩合や酵母、仕込みの時期も統一するなど製造方法を毎年変えつつ、杜氏(とうじ)の腕や蔵の個性を競い合う。「造り手によって同じ米でもこんなに味が変わるのかと思った」と遠藤さん。全国でも珍しい取り組みという。

 同会の村田剛会長は「日本酒を飲んだファンが酒蔵のある置賜地方を訪れれば、原料米だけでなく地場産の農産物の消費が増え、農家にも貢献できる」と期待する。

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