台風24号各地に爪痕 牛舎むき出し

屋根が吹き飛ばされ、一部むき出しになった牛舎。屋根には電柱が載ったままだ(1日、宮崎県国富町で)

 記録的な暴風雨とともに日本列島を縦断した台風24号は1日、各地で甚大な爪痕を残した。農業被害が徐々に明らかになり、ハウスや牛舎などの倒壊や破損が相次いだ。停電により集出荷施設の機能がストップした地域も出た。被害は広範囲で、全容は見えない。

 台風24号は、鹿児島県・与論島で、29日に最大瞬間風速56・6メートルを観測するなど、各地で猛威を振るった。

 宮崎県国富町の繁殖農家、井上義文さん(80)の牛舎では強風で屋根の一部がはじけ飛んだ。さらに近くの電柱が牛舎の屋根に倒れ込んだ数分後、牛舎の一部が倒壊。屋根に載った電柱は、1日の朝に電力会社が電気を切るまで、通電したままだった。井上さんは「牛が感電しないか気が気でなく、食事ものどを通らなかった」と疲れた表情をみせる。

 井上さんの牛舎は約2割で天井がなく、むき出しの状態。「次の台風が怖い。もう牛舎が耐えられない」とこぼす。

 JA宮崎中央によると、複数の牛舎で浸水被害があった他、死亡牛も出ているという。JAは「今も通行できない場所もある。全容は分からないが被害は相当ある」とみている。

 全国各地でハウスの倒壊や損壊が続出。静岡県では、停電により集出荷施設の機能がストップするなどの被害が出た。

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