3年で1500台超計画 全農が供給スタート 低価格トラクター

5日から出荷が始まった全農の低価格トラクター(岡山市で=ヤンマーアグリ提供)

 農家の声を基に必要な機能を絞り込み、低価格化を実現したJA全農の大型トラクターの出荷が5日、始まった。標準的な型式より2、3割安く、大排気量のエンジンや無給油で1日作業できるといった仕様も好評。開発前の取り扱い目標は3年間で1000台としていたが、全国の都府県本部などからは同1500台を超える取り扱い計画が積み上がっている。

 トラクターは、今月から岡山市のヤンマー農機製造岡山工場で本格生産を始めた。担い手向けの60馬力で、メーカー希望小売価格は標準装備の同クラス機に比べて60万~90万円安い534万円(税別)だが、共同購入による規模メリットでさらに引き下げ。地区ごとに異なるが、生産者の購入価格は同2、3割安い。JAを通じて注文し、納品までには約3カ月かかる。

 全農は昨年、農家所得増大に向けた事業改革の一環として、農機メーカー4社に開発を要請。今年6月、指定した仕様で入札し最も低価格だった型式に決めた。1万人超の生産者への調査を基に①自動水平制御②自動耕深制御③倍速ターン――などの機能に絞り込む一方、同クラスでは大型の総排気量3・3リットルのエンジンや、おおむね1日給油せずに作業できる容量56リットルの燃料タンクを積む。

 今夏に行った農家向けの展示会では、価格と併せてエンジンや燃料タンクなど仕様への評価が高く、契約でも「好調なスタート」(全農生産資材部)となった。 
 

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