[未来人材] 34歳。 親元の農業法人で販売部長 社員の幸せ 第一に 三浦大樹さん 岩手県岩手町

収穫したてのハクサイを手にする三浦さん(岩手県岩手町で)

 岩手県岩手町の三浦大樹さん(34)は、父が経営する(株)アンドファームの取締役販売部長を務め、自ら畑に立つ傍ら、人材確保や育成に力を入れる。「従業員の存在なしに会社の繁栄はあり得ない」と人を大切にする組織づくりを進める。

 高校を卒業し、盛岡市の旅館などで働いた後、24歳で親元就農。旅館で働いていた当時、料理人から「人は誰しも一つ使命を持って生きている」という言葉を送られ、自分の使命を考えた。親元を離れて働いた経験を通じて食材の大切さを改めて感じ、就農を決意した。

 法人の作付面積は100ヘクタールで、従業員は正社員で13人。主力はキャベツで、他にハクサイ、ダイコンなど計12品目を栽培する。出荷のほとんどが首都圏のスーパーとの相対契約で、三浦さんは販売部長として販売先の新規開拓にも取り組む。

 マネジメントにも力を入れる。就農前、社会に出たことで従業員や野菜一つ一つの大切さを学んだ。2年前に法人化し、従業員の待遇や就業規則の設定など労働環境を整備。法人化前は1週間や1カ月単位で退職する従業員がいたが、法人化後はほとんどいない。

 経営理念の一部に「お客様、地域の皆様、従業員とその家族が健康で健やかな生活を実現する」を掲げ、「従業員の生活を支え、従業員が幸せになる土台をつくるのが会社」と断言する。

 三浦さんは、オランダ式の次世代施設園芸の導入を構想する。売り上げが落ちる冬場の収入を増やすだけでなく、特に子育て中の母親にも働いてもらうことが可能と考えるからだ。三浦さんは「従業員に少しでも長く働いてほしい」と前を向く。(川崎学) 
 

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