[あんぐる] 世紀の引っ越し 築地→豊洲

 東京都心の台所といえる老舗市場の移転劇が繰り広げられた。東京都中央卸売市場築地市場(中央区)が6日、83年の歴史に幕を下ろし、11日に豊洲市場(江東区)が開場。青果を扱う卸売会社や仲卸などは短期間で引っ越し作業をこなし、真新しい市場で仕事を始めた。築地の営業終了から豊洲の開場までをカメラで追った。(富永健太郎)

 96社の仲卸が店舗を構える築地市場青果棟の仲卸売場。店と店の狭い間を多くの人が行き交い、活気にあふれる。1955年に創業した青果仲卸「かねかつ商店」は、築地市場での最後の営業を終え、年季の入った商品台や書類棚を運び出した(6日午前9時28分)=写真上

 豊洲市場で営業を始めた「かねかつ商店」。広い通路に面した新しい店舗は、店全体を覆うシャッターを備え、店内を6度まで冷やせる。社長の田尻雅行さん(76)は「荷さばき場が広く快適。最初は不安だったけど、仕事がしやすい」と語った(12日午前8時4分)=写真下

 築地市場の最終営業日、江戸時代から続く最古参の青果仲卸の一つ「遠鎌」は、店先に掲げた筆書きの古い看板を外した。社長の瀬戸達和さん(67)は「子どもの時から遊びに来ていた築地の店は家みたいなもの。名残惜しいけれど豊洲でもしっかりとやっていく」と力を込めた。

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