極早生ミカン 最盛期も2割高 入荷伸び悩み 酸低く消費活発

 最盛期に入った極早生ミカンの相場が高値を維持している。10月下旬の日農平均価格(23日まで、各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ198円と、過去5年平均(平年)の2割高。全般に酸が低めで棚持ちにばらつきがあり、出回りが伸び悩んでいることに加え、他品目の不足で引き合いが強いためだ。多くの産地は今週で出荷がヤマ場を過ぎる見込み。卸売会社は「月末に極早生種の在庫の販売が進み、後続の早生種に販売がうまく切り替わりそうだ」とみる。

 2018年産の極早生ミカンは、序盤から高値基調の取引だ。産地が出そろう10月上旬は、長雨で収穫が滞った影響もあり、日農平均価格は1キロ234円と平年比2割高。最盛期の中・下旬には「平年並みの水準に下がる」(市場関係者)との観測もあったが、今も価格は平年を上回る。

 入荷の伸び悩みが一因だ。大手7卸の中旬の販売量は4815トンで、平年より5%少ない。卸売会社は「雨が多かった影響などで酸が低い。棚持ちにばらつきがあり、出回りが増えてこない」と説明。秋商材で売り込みが活発なのに対して、流通段階でのロスも多く、実需の不足感が強いという。

 小売りも好調だ。愛媛産などを1袋(S、M級)398円と前年並みの価格で販売する首都圏のスーパーは「今年は酸抜けが良くて食べやすい。ブドウなどの競合品目が少ないこともあり、売り上げは2割増」と手応えをみせる。

 下旬に入って多くの産地がピークを過ぎ、出荷は漸減していく見込み。主産地のJA熊本果実連によると、今週の1日当たり出荷量は300トン台と、前年同期より1割少ない。「生育が前進傾向なことに加え、栽培面積が減ったことも影響した」と分析する。JA全農えひめも「今週いっぱいで出荷が一段落しそうだ」と話す。

 後続の早生種は、例年通り11月5日以降に出そろう見込み。卸売会社は「極早生種は終盤の出回りが少なく、早生種が本格化するまで高値を保つ」と見通す。市場関係者は「早生種の一部は、10月の気温高で着色が遅れ気味。極早生種からの切り替わり時期は、不足感がさらに強まる可能性もある」と指摘する。

おすすめ記事

営農の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは