亥年に開園 厄介者 引き取ります 全国から寄付殺到 茨城県石岡市・イノシシランド

イノシシランド予定地でイノシシの世話をする小川さん(茨城県石岡市で)

 農家の大敵、イノシシを捕獲者から引き取り、うり坊との触れ合いを楽しんでもらおうと、茨城県石岡市の動物園「東筑波ユートピア」が1ヘクタールの専用放牧場イノシシランドの整備に乗り出している。年開けの開園を目指しており、来年のえと・亥(い)年を追い風に入園者の増加とイノシシのイメージアップを目指す。

 東筑波ユートピアは旧八郷地区の標高500メートル近い山中にあり、約13ヘクタールの園内にはニホンザルや熊、ポニー、クジャクなど30種類の動物を飼育。目玉は猿の演芸ショーで、1日数回披露。ウサギや猫カフェ、犬の散歩など小動物との触れ合いにも力を入れている。

 イノシシランドはニホンザルの旧舎を整備する。1ヘクタールの外周を囲う古いフェンスを新調し、入場者の周遊路や監視小屋、休憩所、触れ合い広場などを設ける。一帯は国定公園に指定されており、施設の配色や音、構造などに制限がかかる。神経質なイノシシの生態にも配慮し、できるだけ自然に近い状態で飼育環境を整える方針だ。

 工事費約5000万円は全額をクラウドファンディングで調達する。今年に入って数回、テレビの動物番組で同園が紹介されたことで、全国から寄付の申し出が殺到。5800万円がネットを通じて集まっているという。

 オーナーの小川高広さん(80)は「生け捕って処理に困っているイノシシがいたら積極的に引き取りたい」と話す。

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