米ひとめ 938トン輸出 単位JAで国内最大級 みやぎ登米

 【みやぎ登米】JAみやぎ登米は25日、単位JAでは、国内最大級となる938トンの2018年産米「ひとめぼれ」の輸出を始めた。同日はオーストラリア向けに約13トンを初出荷した。海外での日本食ブームを捉え、販路を拡大し、今後は2000トンの輸出を目指す。飼料用米を上回る手取りを確保し、農家の所得向上につなげる。

 宮城県登米市で開いた輸出用米出発式で、JAの榊原勇組合長は「米政策の変更があっても農家の生産意欲が上がるよう、JAとして支援したい」と述べた。

 輸出するのは主力品種「ひとめぼれ」の環境保全米。18年産は農薬や化学肥料の成分を県の慣行栽培基準の半分以下に抑えた「環境保全米Cタイプ」を大手米卸、神明を通じて輸出する。

 輸出に向け、JAは昨年12月に神明と協議を開始。後押ししたのが、輸出用米に対して18年産から始まった国と登米市からの10アール当たり合計2万3000円の新市場開拓助成。これにより、飼料用米の手取りに比べ、16%程度高くなることが分かった。米の直接支払交付金(10アール当たり7500円)が廃止されたことも踏まえ、輸出用米の増産に舵を切った。当初は500トンを計画していたが、農家からの予想以上の反響があり、235人から倍近い申し込みがあった。

 神明によると米は香港やオーストラリア、米国などのスーパーに「登米産輸出用米」として並ぶ。地域ブランドとしての価値があると判断し、業務用としては流通しない予定。店頭価格は日本と比べて5キロ当たり1000円程度高くなる見込みだ。今後は輸出相手国の需要形態に対応し、多収穫性品種での作付けも検討する。

 日本全体の17年の米輸出(援助米除く)実績は、1万1841トン(32億円)。18年(8月まで)は金額ベースで、前年を16%上回っている。 
 

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