[島根・JAしまね移動編集局] ニーズ見定め生産提案 販売戦略室が体制づくり 業務野菜で所得向上

みのりカフェで発売するクッキーを確認する石見銀山女性部員と永瀬職員(右)(島根県大田市で)

 JAしまねは、業務向け野菜の販路を開拓しながら、新たな品目の産地化を進めている。販売戦略室を3月に設置し、中食の拡大や国産志向の高まりなど時代の変化を見据えた生産を提案。お好み焼きチェーン向けの青ネギ栽培や中食業者向けのブロッコリー栽培を始めた。“販売起点”の生産で、組合員の所得向上を目指す。

 販売戦略室の永瀬英昭さん(37)は「販路を作るだけでなく、売れるものを継続して生産しなければ意味がない」と強調。販売を起点に生産計画などの営農指導をするなど、物作りの体制を整備する。

 実需の情報を持つJA全農やJAの関連会社のJAアグリ島根などと連携。既に成果が表れている。大阪府のお好み焼きチェーンが青ネギを求めている情報を全農から入手し、雲南市で契約栽培を実現。8月に販売が始まった。青ネギを足掛かりにキャベツなど他品目への拡大も狙う。

 全農が推進するブロッコリーの試験栽培も出雲市で始めた。収穫後に冷凍保存するため、収穫作業が数回で済むなど、省力化メリットがある。中食業者に販売する計画で、今後は基盤整備をした同市の大規模な土地で本格生産を計画する。その他、浜田市の法人が新規に2ヘクタール超で栽培を始めたトマトを、地元市場に流通するルートを開拓。2019年は、中食向けカボチャなども取り組む。

 10日からは、全農が広島市で運営するみのりカフェで、JA石見銀山女性部有志の農産加工グループ「きれんげ」が作った米粉のクッキーを販売する。販売戦略室がグループに提案し、カフェオリジナル商品として完成させた。消費者が多い都市部での販売は、地元のPRにつながると期待する。 
 

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