和牛去勢枝肉相場 過去最高水準で推移 仲卸業者、在庫確保へ 東京市場

 東京食肉市場で和牛去勢の枝肉相場が過去最高水準で推移している。今月のA4等級は1キロ2600円台に乗せ、前年同期を1割上回る。出荷減が続いたことから仲卸業者の在庫が少ない中で、歳暮や外食向けの引き合いが強い。仲卸業者の在庫確保は今月中旬まで続く見込み。今後はスーパーから年末販売用の需要も強まり、「相場は強含み」の見通しだ。

 和牛相場は統計がある1989年以降では2016年が過去最高だったが、今年は10月からその水準で推移する。同月は出荷減が目立ち、相場を押し上げた。7日の和牛去勢A4等級は前年同期比7%高の2678円。16年同期並みだ。A5は4%高の2925円だった。上位等級の高値に引っ張られ、下位等級も大きく上げている。A3は16%高の2478円を付けている。

 仲卸業者らは、歳暮や忘年会などの注文が徐々に入り、在庫確保に動いている。東京都内の業者は「高級焼き肉店など外食需要が好調だ」と話す。都内の食肉加工メーカーは「特定の銘柄や産地の和牛に買いが集まり、相場を上げている」と話す。ただ、「売れ行き以上に枝肉相場の上げ幅が大きい」との指摘もある。

 今月下旬から、歳暮や年末年始販売用の仕入れが本格化する。12月に入れば、「スーパーから3等級の需要が強まる」と市場関係者。高まる需要に合わせ、枝肉相場は上げる見通しだ。

 関東圏で展開するスーパーは、最需要期の年末年始に向けて、今月から和牛商品を販促し始める。すき焼き用肩ロースなどを売り込む。大半は在庫を解凍して売るが、フレッシュ販売用にも今月から仕入れる予定だ。ただ、相場が前年よりも高水準であるため、「取り扱いを減らす業者もいる」と市場関係者は予想する。 
 

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