イチゴの有望新品種開発 「栃木i37号」 甘味強く収量多い 「とちおとめ」と共存可能

出願公表された「栃木i37号」を掲げる福田知事(14日、宇都宮市で)

 栃木県の福田富一知事は14日、イチゴの有望な新品種「栃木i37号」を開発し、品種登録に出願公表されたと発表した。県庁での記者会見で明らかにした。福田知事は、「栃木i37号」は「とちおとめ」より収量が多く、甘味が強いなどの特長があり、「生食用として家庭で親しまれる品種として期待している」と強調した。

 「栃木i37号」は①酸味が少なく、甘さが際立つ②生産現場で防除が難しい萎黄(いおう)病への耐病性に優れる③収穫始めが10月下旬と早い④とちおとめに比べて3割ほど収量が多い⑤形が良い――などの特長がある。県農業試験場は2012年に交配し、優良系統の選抜を開始。有望品種を「栃木i37号」として品種登録出願し、13日に農水省から出願公表された。

 出願公表を機に県の育成者権が保護される。県は今後1、2年かけて生産現場での栽培試験と実際の流通販売によるマーケット調査を行う。

 生産者や流通業者、消費者などから高い評価が得られた場合は、普及品種として決定し、商品名を付けて商標を登録。2、3年後に一般販売を実現したい考えだ。

 福田知事は「生産者が作りやすく、消費者も食べやすい利点を兼ね備えている。硬度があり、関西圏への販売や輸出も期待している」と述べた。さらに「甘味が強く量産ができるので、主に家庭での生食用を見込んでいる」とし、酸味があり家庭用とケーキなど業務用の両方に用途がある「とちおとめ」とも共存できるとの考えを示した。

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