ハクサイダイコン 鍋物商材が軟調 入荷潤沢で消費鈍い

 鍋物商材として、この時期に需要が高まるハクサイやダイコンの相場が軟調だ。11月中旬の日農平均価格(15日まで、各地区大手7卸のデータを集計)は、ハクサイが1キロ53円、ダイコンが同55円と過去5年平均(平年)を3割下回る。好天が続いて生育遅れ分が重なるなどして、入荷が潤沢なためだ。日中の気温が高く消費も鈍い。卸売会社は「当面は安値基調の取引」と見通す。

 東京都中央卸売市場大田市場では15日、茨城産のハクサイが1ケース(15キロ・2L級・高値)1296円で前市比108円安、千葉産のダイコンが1ケース(10キロ・L級・高値)1404円で216円安となった。軟調な取引が続いており、仲卸業者は「先週から鍋物向けの売れ行きが鈍い。そこに増量が重なり、市場内の在庫がかなり多くなっている」と指摘する。

 各品目とも潤沢な出回りが続く。ハクサイの主産地であるJA全農いばらきによると、現在の1日当たり出荷量は4万~5万ケース(1ケース15キロ)前後で、「相次いだ台風で入荷が大きく減った昨年と比べて大幅に多い」と話す。ダイコン主産地のJA全農ちばも「台風24号の影響で遅れていたが、好天で回復してきた」と説明。直近の出荷は日量5万ケース(1ケース10キロ)で、前年より2割以上多い。

 販売は苦戦している。東京都内の青果店は、茨城産のハクサイを4分の1カットで80円(税別)、千葉産のダイコンを2分の1カットで90円(同)と、相場安に合わせて前年より3割近く値下げしている。だが、「売れ行きが上向いてこない。昼間の気温が20度を超えるなど、この時期としては暖かい日が続いたためだ」と分析する。

 他の鍋物商材の相場も下げ基調だ。ネギは東北産の残量が多く、11月中旬の日農平均価格は1キロ302円と、上旬より1割下げた。水菜も1キロ260円で同2割下げ、平年の4割安と苦戦している。 
 

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