牛格付け印盗難 偽装? 流通混乱も

盗難被害に遭ったものと同型の牛枝肉用の格付け印(上)と枝肉に押印した格付けの見本(日本食肉格付協会提供)

 日本食肉格付協会は、牛枝肉用の格付け印が盗難被害に遭ったと発表した。盗難品を使ってA5~C1といった枝肉等級が偽装された場合、食肉流通に混乱を招く恐れがある。協会は不正使用の抑止へ、今後、全国で一斉に等級印を変更して対応する。

 盗難現場の詳細な場所は公表していない。今月6日に、ある食肉センター内で格付員が携行していたものが被害に遭った。15段階の等級結果を押せる等級印と、傷がある枝肉に押す瑕疵(かし)印の各1個ずつ。警察が現在、捜査を進めている。

 格付け結果は、牛トレーサビリティ法に基づき10桁の個体識別番号と格付け結果証明書とを照合すれば確認できるが、「不正発生の可能性がゼロではない」(同)という。

 現在の格付け印は1988年の牛枝肉取引規格改正後に導入し、食肉市場や食肉センターなど全国約130の施設で使っている。協会は「盗難は初めての事態で、重く受け止めている」として、今後、全国にある牛枝肉等級印の変更を予定する。

 また、不正と思われる等級表示があった場合、協会まで連絡するよう協力を呼び掛けている。問い合わせは同協会、(電)03(3257)0220。

おすすめ記事

経済の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは