岐阜 豚コレラ3例目 銘柄種豚も殺処分 美濃加茂市県研究施設

 農水省は5日、岐阜県美濃加茂市の県畜産研究所養豚・養鶏研究部で、県内3例目の豚コレラが発生したと発表した。同県は、研究所が飼養する豚503頭の殺処分を始めた。県が育成したブランド豚の種豚が含まれ、今後の影響が懸念される。指導的立場にある県研究施設での発生に、関係者らの落胆は大きい。

 3例目は、12月3日に豚4頭が食欲不振などを示したため、中濃家畜保健衛生所が立ち入り検査。4日に農研機構動物衛生研究部門で遺伝子検査した。ウイルスのタイプはこれまで県で見つかっているものと同じだった。古田肇知事は同日の県の対策会議で「万全なはずの県の研究施設で発生してしまい、誠に申し訳ない」と謝罪した。

 同県内では、豚コレラに感染した野生のイノシシの発見が東側に拡大している。豚での発生も1、2例目の岐阜市から、3例目は東の美濃加茂市へと広がった形だ。

 同研究部は、県産ブランド豚「ボーノポークぎふ」の父となるデュロック種「ボーノブラウン」の種豚や精液を供給する。畜産関係者によると「農家も種豚を飼っているため、当面は供給に問題はない」という。ただ、純粋種の維持は困難なため、県は存続に向けて検討するという。

 同研究部から半径3キロ未満に設定した移動制限区域では、豚やイノシシは飼っていない。半径3~10キロの搬出制限区域には、5戸が飼養する。農水省は同日、この5戸と、同研究部と共通のと畜場を利用する2戸の監視を徹底する対応方針を追加した。

 殺処分や消毒などの防疫措置が終了した17日後に搬出、28日後に移動の各制限が解除される。
 

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