[未来人材] 30代夫婦。 脱「働き過ぎ」へ品目構成を工夫 家族の時間大切に 組橋 聖司・愛子さん 香川県三豊市

「農家にしか作れないドライフルーツに仕上げる」と意気込む組橋夫妻(香川県三豊市で)

 香川県三豊市仁尾町にある「まるく農園」の組橋聖司さん(38)、愛子さん(35)夫妻は、子育てと農業の両立を図るための経営を模索している。子どもが生まれたことをきっかけに、作業労力の掛かるミカンの作付けを減らし、管理時期がずれるキウイフルーツなどの規模を拡大して労力を分散させた。さらに自宅にドライフルーツの加工場を設けるなど、二人三脚で新しい果樹の経営スタイルを追い求める。

 「仕事命だった」と、5年ほど前の聖司さんを愛子さんは振り返る。ミカンのシーズンが始まると、朝早くから園地で収穫作業を始め、夜は箱詰め作業後、販路開拓のため、車で1時間ほどかかる高松市内のスーパーに自ら売り込んだ。

 聖司さんの考えが徐々に変わってきたのは、子どもが生まれた5年前。「家族のために」と、作業負担があまり大きくないキウイフルーツの作付けを増やし、ミカンを減らした。また、「まるく農園」ブランドが浸透し、販路開拓に必要な時間が減った。今では午後6時ごろには家に帰れるようになった。

 今年7月から、キウイフルーツでドライフルーツの加工に取り組み始めた。追熟が進み青果で販売できない商品を加工に回す。15を超える糖度が特徴で、販売は年明けから。愛子さんが加工や販売の全てを担う。加工場は自宅に設ける予定で、今後は輸出も視野に入れる。

 他の果樹産地と同様、同町も高齢化が進む。聖司さんは「まず自分がしっかりとした経営モデルをつくって、地域を盛り上げた結果、若手が就農してくれる産地にしたい」と産地を支える覚悟だ。(丸草慶人) 
 

おすすめ記事

若者力の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは