[未来人材]38歳。ブドウ栽培、醸造に前職生かす 個性あるワインを 高木浩史さん  北海道弟子屈町

「ワインで地域を盛り上げたい」と意気込みを語る高木さん(北海道弟子屈町で)

 「ここでしかできないワインを造りたい」。北海道弟子屈町の高木浩史さん(38)は、町の特産である醸造用ブドウ栽培やワイン造りを支える。地域おこし協力隊としてこの地に来て4年目、今年独立し、自身の手で栽培を始めた。ワインを軸とした地域活性化に奮闘している。

 同町では新たな特産品にしようと、2009年から醸造用ブドウの試験栽培を始めた。栽培やワイン生産の中心となる人材を募集。東京都内の香料会社に勤めていた高木さんが、15年から協力隊として参画した。「北海道で農業に携わりたかった。自分の経験を生かせると感じた」と振り返る。

 醸造用ブドウは同じ品種でも栽培する土地の気候や土壌によって、風味や味わいが変わるとされる。高木さんは母校の東京農業大学オホーツクキャンパスと連携して香気成分を分析し、町産の特徴を研究中だ。「ブドウの力を100%引き出せるような栽培ノウハウや醸造方法を確立したい」と、ワインの付加価値向上に期待をかける。

 今年から土地を借りて栽培も始めた。18年は町内の農家や町有地でも栽培するブドウを含めて2500本ほどの管理を一手に引き受ける。ワインは池田町で醸造する。10月の収穫後、1週間ほど仕込みに行くという。今後はブドウの作付けを増やし、将来は町内に醸造所を設けたい考えだ。

 町内の12の飲食店で、町産ワインと地場産食材を使った料理を、2週間にわたって提供するイベントも手掛ける。高木さんは「ワインは主役にもなれるし、いろいろな食材とのつなぎ役にもなれる。ワインを軸に地域を盛り上げたい」と展望する。(川崎勇)
 

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