母の味 憩いの場に 1食500円、月1回カフェ お年寄り、子育て世代も集合 JAしまね雲南地区

食べた人の幸せを願い料理を作る女性部のメンバー(島根県雲南市で)

地域の良さを詰め込んだ料理

 島根県雲南市掛合町のJAしまね雲南地区女性部員4人で組織する「ピコット」は、旬の食材を使った料理を提供し、“母の味”を通して憩いの時間と空間をつくり出している。地元イベントや同町入間交流センターの宿泊客に料理を振る舞う他、毎月第2水曜日には同センターで「カフェあいあい」を開く。地域住民や地区外の人にも地域の母の味を届けることで、高齢者が外へ出掛ける機会づくりにつなげる。

 地元のデイサービスから「温かい料理を利用者に届けてほしい」と要望があり、旧掛合小学校を改装した同センターで料理の提供を始めたことがきっかけ。カフェの取り組みは、センターの職員3人が協力する。1食500円で、100円を追加すれば飲み物と季節の手作り菓子も付く。

 献立は、旬の食材をメインに季節を感じる料理を提供。「見て感動、笑顔、そして健康」をテーマに、自作する野菜や地元産の食材を使った創作料理を手掛け、小皿の代わりに葉を用いたり、季節の花で飾り付けるなど趣向を凝らす。

 口コミで評判が広がり、訪れる高齢者が増えている。また母親世代の集会もカフェ開催に合わせて開かれるなど高齢者の「とじこもり」防止や、地域の交流の場になっている。また、県外からカフェに訪れる人もいる他、廃校活用や社会貢献活動のモデルとして視察も増えている。

 代表の朝山賞子さんは「匂いや音など、家庭の温かみも届けている」と思いを語る。自然や農のある暮らしを次世代に引き継ぐため、子育て世代を集めた「お母さん教室」を開いたり、レシピ本の作製も考える。朝山さんは「地域の魅力を再発見するきっかけになり、楽しい。みんなが楽しめる料理を作るために、腕を磨かんとね」と笑顔で話す。

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