[営農ひと工夫] 掘り取り機で除石 ローラー部の棒2倍に 長野・上田市

改良した掘り取り機のローラー部分を見る斎藤さん(左)と小林さん(長野県上田市で)

 長野県上田市の元旅館経営者、斎藤兵治さん(80)は、芋類などの掘り取り機を改良し、土中の小石を地表にかき出す農機具を作った。畑の石は、放置すると作物の根の成長を妨げる。除去には、高価な大型除石機を導入するか、手作業に頼るしかない。地元農家には「骨が折れる石取り作業が楽になった」と喜ばれている。

 このアイデア農機は、歩行型耕運機に取り付けて使う、市販の掘り取り機をベースに製作した。元の掘り取り機には、芋など掘り出した作物を載せるローラー部に、直径6ミリの鉄の棒が32ミリ間隔で30本ほど並ぶ。改良では、この棒の間に新たに同じ太さの棒を溶接して本数を倍にした。間隔は13ミリに狭まった。鉄の棒はホームセンターなどで市販のものが使える。長さはローラー部の幅と同じ40センチ程度。溶接時に棒を等間隔にする必要がある。

 歩行型耕運機に掘り取り機を取り付け、通常と同じ作業をするだけで、土の中にあった13ミリ以上の大きさの石が出てくる。かき出した石は、斎藤さんが考案した鋤簾(じょれん)などの道具でまとめて取り除く。

 同市の農業生産法人信州せいしゅん村の小林一郎代表(67)が「根菜作りの邪魔になる石を、楽に取り除けないものか」と、数々のアイデア農機を生み出した斎藤さんに相談したことがきっかけ。試行錯誤を重ね、3年をかけて今秋に完成させた。小林さんは「この機械を使えば、石取りの手間は 5分の1くらいで済みそう」と感謝する。

 斎藤さんは、旧知の農家らの要望に応え、作業しやすいよう工夫を凝らした草刈り機や、あぜを整える農機など、これまで30種以上の農機具を考案している。機械整備の技術や知識は、仕事を通じて身に付けたという。「今後も大手メーカーにはないアイデアで、力になっていきたい」と話す。




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