[未来人材]29歳。 ホワイトアスパラガス産地化へ 若手流出 歯止めを 馬場淳さん 岩手県二戸市

ホワイトアスパラガスの産地化を目指す馬場さん(岩手県二戸市で)

 岩手県二戸市の馬場淳さん(29)は、全国でも珍しい冬取りホワイトアスパラガスの産地化を目指している。自ら手本を示すことで、加速する若者の流出を食い止める狙いだ。10年後を目途にしたイベントの開催など地域の活性化を目指す。

 2018年4月に設立した(株)馬場園芸の代表を務める馬場さんは、地元の浄法寺地区で200年以上農業を営む農家の9代目。日長を調整できる遮光施設で約60品種の菊を生産する。

 しかし、地区は高齢化が進み、「進学や就職などで若者の半分が地域の外に出ていく」という。地区に魅力ある通年で働ける職場を作ることを目指し、菊栽培に使う遮光施設を生かした冬取りホワイトアスパラガスの生産に取り組み始めた。栽培開始は14年から。馬場さんのホワイトアスパラガスの糖度は8と一般的なアスパラガスを上回り、生でも食べられる。「白い果実」という商品名で販売する。

 17年産はグリーンアスパラガスも含めて3トンのアスパラガスを栽培していたが、需要は高く、18年産は計画生産量5トン全てをホワイトアスパラガスに切り替えた。7、8割は地元や東京都内のレストランへ直接販売するという。

 馬場さんは地元をホワイトアスパラガスの産地にすることを目標にする。通常、北半球の出荷は春ごろだが、12月から出荷できる産地にすることを目指す。

 馬場さんは、ドイツで開かれるホワイトアスパラガス祭りに肩を並べるイベントを開くのが目標で、「10万人の集客を目指したい」という。「ホワイトアスパラガスをきっかけに地元の食や文化を感じてほしい」と、地域の活性化を見据える。(川崎学) 
 

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