孫は来てよし、帰ってよし

 孫は来てよし、帰ってよし。きょうは正月休みで古里に戻ってきた子どもや孫が帰る日かもしれない▼静かな集落に明るい声が響けば、むらは活気づく。子どもの中に「未来」という宝が眠っているからなのか▼小中学生を対象にしたJA全中の第43回「ごはん・お米とわたし」作文コンクールの入賞作品も素直さ、伸びやかさがあふれていた。茨城県筑西市の戸頃敦さんの書いた「わが家の田んぼは動物園」は、祖父が耕した後を付いて回る鳥たちを「田んぼをパレードしているよう」、稲穂の上を飛ぶアカトンボやイナゴを「黄金色のじゅうたんの上をダンスしているよう」と書いた。表現力に脱帽▼広島県呉市の藤川巧汰さんの「命のお米バトンタッチ」は祖父の通夜と葬儀に振る舞われたおにぎりが題材。祖父が大切に育てた米で作られたもので「亡くなった人が作った命が、他の命を支えている」ことに気付いた。千葉県柏市の廣瀬美紀さんの「文字を書かない文通」にもおにぎりが登場。悔し涙を流した日、母の握った梅干しのおにぎりが「お母さんの分身かのようにそばにいてくれた」。米には作物という域を超えた何かが宿っているらしい▼きょうは二十四節気の「小寒」。寒さはこれからが本番。子どもは風の子、とはいえ“風邪の子”にはならぬよう。
 

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