[活写] よみがえる “伝統” ぐるり

サツマイモと丸太で築いた「芋づるの塔」。夜はイルミネーションが点灯する(香川県土庄町で)

 香川県土庄町の伊喜末地区で、農家が築いた光り輝く奇妙な塔が道行く人の目を引いている。正体はサツマイモのつるを積み上げた「芋づるの塔」を電飾したものだ。

 芋づるの塔は、かつてサツマイモ産地だった同地区独特のもの。3本の丸太を組み、つるを巻きつけて円すい状に仕立てる。今年は地元の農家グループなどが高さ4メートルの塔2基を築き、イルミネーションをあしらった。

 牛の餌を蓄えることが目的だった塔は、芋畑や家畜がほとんどなくなった20年ほど前に一度消えた。その後2010年に地域の農家と町が復活させ、地元小学生らとサツマイモを栽培し、塔づくりの伝統を伝えている。

 制作した「陽当の里」の会長、濱中紀仁さん(69)は「塔がある風景が、この地域で育った子どもの思い出に残ってほしい」と話す。2月末まで飾る。(染谷臨太郎)

おすすめ記事

営農の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは