青森県リンゴ補助労働者 「時間、曜日」 柔軟に対応 マッチング手応え

 青森県で、リンゴの補助労働者の労力確保対策が成果を上げている。モデル地区の県内2JAでは2018年度、求職者と農家のマッチングが40件成立した。特に人手が必要となる摘果と葉摘み、収穫作業で募集。作業期間は1日から、作業時間も相談に応じる柔軟な対応が成果につながった。県は今後、他産地にも広げ、労働力不足解消につなげる。

 事業は果樹生産労働力不足対策事業の一環。リンゴの摘果作業などは、機械化できず、どうしても人手が必要なる。だが、高齢化などで地域内の知人や親戚などの労働力の確保が厳しい状況となっている。

 県は、募集ちらしを作製。コンビニエンスストアや生協、スーパーなどの他、大学や自衛隊にも行き、ちらしを置いてもらえるよう依頼。18年度は、さらに大手スーパーのイオン6店舗、広報の連携協定を結ぶコンビニのローソン250店舗でもちらしを置いた。

 17年度は、JA相馬村をモデル地区に事業を実施。17年8~11月の葉摘みと収穫作業の援農者を募集したところ、主婦や学生ら31人の応募があり、26人が15戸の農家とのマッチングに成功した。

 18年度は、JAつがる弘前が加わり、2JAで18年6、7月の摘果と、9~11月の葉摘みと収穫作業の援農者を募集。JA相馬村に30人、JAつがる弘前に31人の応募があり、各20件マッチングが成立した。

 JA相馬村では、17年度経験した人が再び来たり、別の仕事をしている人が仕事後の午後から来たり、高齢者が通院の日以外は来たりするなどの事例がある。遠方からの応募や送迎を求める人、土・日曜に働きたい人が集中するなど課題もあるが、「作業期間などを柔軟に対応したことで集まったのではないか。今後も続けていきたい」(JA農業振興課)と話す。

 県は、マッチング成立件数が40件となったことに手応えをつかむ。「今後は他地域への拡大が課題。期間や時間など受け入れ農家に柔軟に考えてもらいながら広げていきたい」(県りんご果樹課)とする。
 

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