[ここに技あり] 小型トラクターに培土機応用 神奈川県相模原市 笹生剛さん

自作の培土機を操縦する笹生さん(上)とコンクリートブロックを取り付けたアタッチメント部分

作業時間4分の1に


 神奈川県相模原市などで農園レストラン「栗の里」を経営する笹生剛さん(41)は、所有している10馬力の小型のトラクターに、使わなくなった培土機の部品を取り付け、自作の培土機を作った。畝立て作業が、手押しの培土機より体力を温存しながらできる。10アール当たりの作業時間が従来の4分の1の15分ほどに短縮した。

 笹生さんは、レストランで使うキャベツやハクサイ、トマトなど約20種類の野菜を1・3ヘクタール、米も2・5ヘクタールで作っている。開店前や、ランチとディナーの間の時間など、1日1時間ほどの限られた時間の中で農作業をしており、効率的な作業が必須となっている。

 「畑で歩くのは嫌い」と話す笹生さん。もともと右足の付け根が弱いこともあり長時間歩くと痛みが出るという。レストランでも接客などの立ち作業が多いため足腰への負担が大きく、農作業では、なるべく体力を使わないことがモットーだ。

 効率的に体力を使わずに営農する上で、注目したのは畝立て作業だ。規模を拡大しようにも、手押しの機械では10アール作業するのに1時間ほどかかる。もっと楽に作業する方法はないかと常に考えていた。そんな時に、友人から「培土機の部品がいらなくなった」という話を聞き付けた。所有しているトラクターに装着すれば、コストをかけずに楽に畝立てができるかもしれないとひらめいた。

 培土機の作り方は簡単だ。中古の培土機のアタッチメントを、ボルトを使いトラクターに固定する。また、畝立てをする際に、畝を形成する刃がしっかりと地面に接着するように、アタッチメントに重りを取り付ける。重りは、試行錯誤の結果、10キロのコンクリートブロック二つを使用。ブロックはホームセンターなどで購入できる黄色と黒色の標識ロープを使い、アタッチメントに固定するのが耐久性が高くお薦めだという。

 笹生さんは「畝立ての深さやトラクターの規格や性能に合わせて重さは微調整してほしい」とアドバイスする。

 今後は培土機に除草の機能を付ける他、収穫機の開発にも夢を描く。笹生さんは「お金をかけずに農作業を効率的に行えるアイデアを形にしていきたい」に意気込む。 

 


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