豚コレラ 岐阜7例目 農相 新たな対策検討

 農水省は29日、岐阜県各務原市の養豚場で、7例目となる豚コレラの疑い事例が発生したと発表した。これまで発生の6事例の移動制限区域は26日に全て解除されていたが、再発した。吉川貴盛農相は同日、新たな対策を検討する考えを表明。まん延防止に向けて、人や車両の防疫措置などをどう拡充していくかが対策の焦点となりそうだ。

 28日朝、複数の豚に発熱やせきの症状があるとして当該農場が県中央家畜保健衛生所に通報。29日に陽性が判明し、県は国と協議して疑似患畜と決めた。県は自衛隊の災害派遣を要請。同日、飼養1662頭の殺処分が始まった。

 7例目の農場からは28日に17頭が出荷されており、と畜場で同じ係留場にいた豚132頭と合わせて殺処分する。発生判明から10日以内に接触した豚などは疑似患畜とする国の指針によるもの。また、同農場から17日に、本巣市の農場へ80頭が出荷されていたことも判明。農場を県の監視下に置き、検査などを行う。

 同県内では昨年9月から農場で6例見つかっており、感染拡大が食い止められていない。吉川農相は29日の閣議後会見で「大変残念」と述べた。

 同省は同日、現地に専門家らでつくる拡大豚コレラ疫学調査チームを派遣。野生イノシシで陽性が多く見つかっている地域に当該農場はあるが、これまで豚での発生はなかった。施設の管理状況や人、車両の移動などを検証するとみられる。

 吉川農相は同チームの現地入りを受け、「一両日か2、3日以内には(感染)原因が分かってくる。その時点で、新たにこういう対策が必要ということも出てくる」と指摘。新たな対策を取りまとめる考えを示した。

 当該農場は、愛知県境に当たる木曽川に近い場所にある。半径3キロ未満の移動制限区域に農場はない。3~10キロ圏内の搬出制限区域にある2農場は、岐阜県内にある。
 

おすすめ記事

地域の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは