[あんぐる] ぐる~っと500輪 チューリップ四季彩館(富山県砺波市)

チューリップ四季彩館の目玉展示「チューリップパレス」の花を入れ替える職員(富山県砺波市で)

 チューリップ球根の日本有数の産地、富山県砺波市にある「チューリップ四季彩館」は、一年中見頃のチューリップを楽しめる博物館だ。訪れた人を色とりどりの花が囲むガラスケースや、巨大な球根のオブジェなど、産地の魅力を満開の花と一緒に伝えている。

 同館では冷凍庫や冷蔵庫で球根を貯蔵し、開花時期をずらして通年、チューリップを咲かせている。来館者を出迎える「チューリップパレス」は、高さ3・7メートル、直径3メートルの円筒形のガラスケースに504本の切り花を飾った目玉展示だ。

 中に入って見上げると色とりどりの花が目の前を埋め尽くし、その鮮やかさに圧倒される。ケースの花は鮮度保持剤に浸し、5~14日間ほど開花時期を維持。季節ごとに花を入れ替え、年間約60品種のチューリップが鑑賞できる。

 約100年前から始まった同県での産地化の歴史や栽培方法などを紹介するコーナーもある。花の香りを再現したソフトクリームも提供する。

 同市から訪れた主婦の斉藤洋子さん(63)は「外は寂しい冬景色でも館内は色鮮やか。いち早く春を感じた」とほほ笑む。

 2017年の富山県のチューリップ球根出荷量は1549万3000球で全国1位。中でも同市が県内一だ。同館は特産をアピールしようと1996年に市がオープン。年間約5万人が訪れ、近年はアジアからの外国人観光客も増えた。

 消費者と生産者をつなぐ場としても役立つ。富山県花卉(かき)球根農協は毎年、同館でチューリップの切り花の品評会を催し、入賞した花を展示。市球根組合などが球根を直売するイベントも開く。

 構富士雄館長は「一年中チューリップが見られる施設は世界でも珍しい。海外にもチューリップの魅力を発信していきたい」と話す。(富永健太郎)
 

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