米成分が歯周病抑制 安全な薬開発も 新潟大大学院が実証

米ペプチドを歯茎に注射したマウスの歯槽骨=青丸

食塩水を注射した歯槽骨=赤丸=より骨の溶解が抑制されている(新潟大学大学院提供)

 新潟大学大学院は、米の成分に歯周病の予防効果があることを明らかにした。米から抽出したペプチドを歯周病のマウスの歯茎に注射したところ、炎症を抑えて、骨が溶けるのを抑制できた。今後は、新潟県に拠点がある米関連企業と連携し、新薬開発につなげる計画だ。

 研究では、意図的に歯周病にしたマウスの歯茎に米ペプチドを1日1回注射し、7日目の状態を調べた。あごの骨が溶けた長さを測ったところ、食塩水を注射した場合に比べて、米ペプチドは骨が溶けるのを4割抑えられた。また、炎症を起こす遺伝子を半分以下に抑制していることも分かった。

 歯周病は、進行すると歯を支える骨が溶ける。現在の技術では溶けた骨を元に戻すことは難しく、歯を失う原因となっている。また、歯周病原因菌の抑制のために抗生物質を使うことがあるが、耐性菌を生み出す恐れがあった。食品由来の成分で薬剤が開発できれば、安全性に問題がない上、耐性菌ができる恐れもない。

 同大学院医歯学総合研究科の田村光歯科医師は「米のように安全性の高いもので歯周病を予防する薬を開発し、多くの人の役に立てたい」と意欲を見せる。
 

おすすめ記事

経済の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは