[岐阜・JAぎふ移動編集局] 水稲向け肥料・農薬予約販売 全87品 地域最安値

 岐阜県のJAぎふは、水稲肥料・農薬の予約販売で2018年度、取り扱う87品目全てで“地域最安値”を実現した。ホームセンターなどの価格調査を定期的に行いながら、仕入れ段階から交渉を重ねるとともに配送の仕組みを見直し、価格を引き下げた。それまでJA外から購入していた担い手などから新たに注文を獲得するなど、覆すのが困難だった「JAの資材は高い」という固定観念の払拭(ふっしょく)につながっている。生産者の所得増大を後押しする。
 

仕入れ交渉配送見直し 「高い」払拭大口客獲得


 19年度も地域最安値を目指している。JA営農部資材課の武藤住人課長は「組合員からは『JAの資材は高い』と言われ続けてきた。こちらとしてはかなり破格の値を提示しても、なかなかそのイメージが覆せなかった」と話す。

 そのため、価格提示方法を見直した。年度末に購入数量や利用金額に応じて還元する従来の奨励金の仕組みは、最終価格が分かりにくい上、一見すると価格が高く見える側面があった。そこで還元金の仕組みをシンプルにしながら、予約注文書で明確に最安値を提示できる仕組みにした。

 管内のホームセンターなどの価格調査は年4回実施し、店頭価格より予約注文が高かった場合、仕入れ段階から交渉をやり直し、少しでも安く仕入れるよう試みた。職員による個別配送を改め、JA全農岐阜の物流センターからの拠点戸配送にすることで輸送コストを削減。15年時点では最安値資材は約40品目だったが、18年度には水稲向けの肥料・農薬全品目で最安値が実現した。

 予約注文段階で最安値を明示でき現場でのPR力が強まったことで、独自に購入していた担い手など大口利用者からの受注獲得にもつながっている。「現場を回る営農担当者に自信を持って資材を勧めてもらいたい。それが組合員の利益につながる」と武藤課長は話す。

 本巣市で水稲約50ヘクタールを手掛けるヤマダライスの代表、山田豊樹さん(38)は「規模が大きい分、大量の資材を使う。資材価格が低く抑えられれば、経営安定につながる。JAの資材が最安値だと優先的に選択でき、他との比較や決済などの手間が省ける」と、JAの取り組みを評価している。

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