[未来人材] 26歳。人材、PR…異業種経験を糧に 老舗農園 経営磨く 石田湧大さん 千葉県香取市

開発したサツマイモの加工品を紹介する石田さん(千葉県香取市で)

 千葉県香取市の「さつまいもの石田農園」は、江戸時代から続くサツマイモ農家。8代目の石田湧大さん(26)は、異業種で経営感覚を磨き就農した。「人に負けないのは商品開発のアイデアと人材の採用」。加工品を次々と生み出し、農園の知名度向上に努める。

 「家が芋屋だったのが嫌だった」という少年時代。高校3年生の時に商品作りに目覚めた。農業をする母方の祖母が「べにはるか」で試した干し芋が、存外においしかった。「勉強して商品を具現化したい」。東京の大学で経営を学ぶ傍ら、さまざまな干し芋を食べて研究。20歳で、グミのように軟らかい干し芋「グミいも」を商品化した。

 採用の知識を得るため、東京で転職サイトの営業に就いた。半年後、商品PRのコンサルティング会社に転じ、3年ほど勤めて2018年9月に就農した。農園は同年3月に法人化。父親の雅彦さん(50)が代表取締役で、取締役の湧大さんが採用を受け持つ。

 法人化に際し20、30代の若手3人を確保。近くの温泉に入浴できる福利厚生で職場の魅力を高めた。会社は今、10人で10ヘクタールを手掛け、サツマイモを柱にニンジン、ジャガイモも作る。

 「芋を作る農家としてファンをつくりたい。自分たちの芋がおいしいと言われたら、従業員のやる気にもつながる」。加工品の第2弾は、小さい「べにはるか」で作る袋詰めの焼き芋で、2年目の今期は「シルクスイート」を加えた。「ベニアズマ」のスイートポテトも発売。加工品で知名度を高めたその先に、生芋のブランド化を視野に置く。

 授かった長男は4カ月。早くも働く背中を見せる自分を思い描く。
 

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