日本農業賞 晴れの表彰

 JA全中やNHKなどは9日、第48回日本農業賞の表彰式を東京都内で開いた。個別経営、集団組織、食の架け橋の3部門の大賞7組、特別賞3組に表彰状を贈った。国内農家のトップランナーをたたえ、地域農業のけん引役として一層の活躍に期待を寄せた。

 全中の中家徹会長は、全国各地で災害が発生するなど農家を取り巻く厳しい環境を指摘した上で、「東日本大震災の壊滅的な被害を克服した農家、中山間地や過疎地、消費者から遠い産地で苦労を乗り越えた農家が受賞した。私たちも、知恵と努力があれば困難に立ち向かえるという勇気をもらった」と語った。

 吉川貴盛農相は「生産農業所得や農産物輸出額は近年伸び、農業の成長産業化が着実に進んでいる。(受賞者には)各分野のリーダーとして活躍してほしい」と述べた。

 審査委員長の大杉立・東京農業大学客員教授は講評で、今回の受賞者には①地域への熱い思い、②家畜や作物への強いこだわりと支える団結力、③福祉関連などさまざまな分野との連携──の特徴があると説明。「変革期を迎えている農業と農村に活力を与えることを期待する」と話した。

 受賞者を代表して、集団組織の部で大賞を受賞した、農事組合法人井土生産組合(仙台市)代表理事の大友一雄さん(74)が「東日本大震災で全てを失ったが、地域の復興のため頑張ってきた」とあいさつ。「高齢化やTPPなど、農家は多くの課題を抱えている。安全な日本の食を守るため努力したい」と力を込めた。

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