[e農スマートアグリ] 露地キャベツ、レタスで予測アプリ 植え付け前に出荷量ピタリ 契約取引に活用を 農研機構

 アプリの活用で、植え付け前に生育が予測できるため、契約に応じた作付け計画が立てられる。栽培期間中は、日々のシミュレーション結果を集計し週別出荷数量を予測。同機構は、出荷予定の2~4週間前に予測結果を取引先に提供することで円滑な契約取引につながるとみている。

 利用可能な品目は現在レタスとキャベツだけだが、他品目用も開発中。生育を予測する計算式には、葉齢増加モデルを用いているため、品種の違いによる影響はほとんどないが、品種と作型の組み合わせによっては産地ごとの調整が必要となることもある。

 エクセルがインストールされており、インターネットに接続可能なパソコンにアプリのファイルをコピーすれば利用できる。利用者は、同機構が開発したメッシュ農業気象データシステムで、作付け農場の日平均気温を取得。定植面積や定植株数、播種(はしゅ)日、定植日などを入力すれば、農場ごとに予測収穫日と収穫量が算出される。

 アプリによる予測を補正するために、農場を定点カメラやドローン(小型無人飛行機)で定期的にモニタリングし、生育の遅れや良品割合を推定する研究も進む。同機構・農業技術革新工学研究センターの菅原幸治上級研究員は「産地間で出荷予測情報を共有できれば、円滑なリレー出荷につながる」とし、アプリを発展させた出荷調整支援システムの構築を目指す。

 アプリは行政の普及指導機関やJA、生産者の求めに応じて配布する。同機構への利用申請が必要となる。 
 
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