ミネラルたっぷりリーフレタス 養液栽培 根を加温、送風 亜鉛8~16倍に 山口大

養液の加温や送風などで、ミネラル分を高めた栽培をするレタス(山口大学提供)

 山口大学の研究グループは、養液栽培でミネラル含量の多い葉物野菜を作る技術を開発した。根の加温や地上部への送風を組み合わせることで、ミネラル過剰による障害の発生を抑えた。リーフレタスでは、亜鉛の濃度が通常の8~16倍に高まった。不足しがちな栄養素を補う、付加価値の高い野菜作りにつながると期待する。

 一般に、養液のミネラルの濃度を高めると、葉物野菜のミネラル含量も増えるが、濃すぎると過剰障害が起きる。リーフレタスでは、養液の亜鉛濃度を通常の1000倍以上に高めると、葉の亜鉛含量が高まっても、生育は悪くなってしまう。

 研究グループは、根からの吸収を促せば、高濃度でも順調に育つとみて、根の加温や送風による吸水促進に着目した。

 養液と根の温度を20度から30度に高めたところ、養液の亜鉛濃度を通常の1000倍に当たる7ppmにしても、リーフレタスは順調に生育した。葉の亜鉛含量は100グラム当たり5・62ミリグラムとなった。これは通常の16・3倍に相当する。

 また、ファンで時速2・2メートルの風を送ると、同じ濃度の養液で栽培したリーフレタスは、葉の亜鉛含量が同2・53ミリグラムになった。通常の8・1倍に当たる。温度と送風は別に実験したが、組み合わせると効果がさらに高まるとみる。

 山口大学の佐合悠貴准教授は「環境によって、野菜の品質を変えることができる技術だ。植物工場や養液栽培の有益性をさらに高められる」と期待する。

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