日本の卵 グアムへ初輸出 割高でも大人気 千葉県の鶏卵業者

輸出対象の鶏卵を扱う農場から運ばれてきた鶏卵。職員がひび割れなどを確かめた(千葉県市原市で)

米国への輸出に使う段ボール

 昨年10月に米国への殻付き鶏卵の輸出が解禁されたことを受け、千葉県市原市の鶏卵販売会社、エムイーシーフーズが2月下旬にグアムへ輸出した。解禁後の日本からの輸出は初。空輸した350キロ(10個入り576パック)の鶏卵は、現地で日本食材を扱うスーパーの店頭に並べられ、「日本人らが購入し、すぐに売り切れた」(同社)という。同社は今後、グアムに週1回定期的に届ける計画で、ハワイや米国本土への進出も視野に入れる。

 現地では、鶏卵の価格は通常、6個入りで約4ドル程度。この卵は10個入りが約10ドルと4割高だ。

 輸出のきっかけは、グアムにある日本資本のホテルの料理長から同社に「安全な生卵を提供したい」と要望があったため。米国では卵は加熱して食べるのが前提で、多くはサルモネラ菌の殺菌処理をせず、鮮度にも難があるものが流通する。それでも現地の日本人は自己責任で生卵を食べているが、安心して食べられないことがストレスになっているという。

 米国への輸出では、産卵後36時間が過ぎてから現地の動物検疫所で検査を受けるまでの間、周辺温度を7・2度以下で冷蔵保存する必要がある。

 輸出向け鶏卵を生産するのは同社の関連農場、パートナーズ(木更津市)。輸出に必要な衛生基準は認証を受けた中央畜産会の「農場HACCP」と同水準で特別な対策はしなかったが、輸送時には注意を払った。包装を日本国内よりも厚くし、高性能発泡スチロール容器で段ボールを覆った。

 エムイーシーフーズ営業企画部の小寺隆弘部長は「現地の日本人が値札を見ずに買っていった。今後は、現地領事館で開かれるパーティーで生卵を使ってもらい、生卵を食べる文化も広げていきたい」と意気込む。 
 

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