[未来人材] 31歳。父の経営継ぎ、年商6倍に 集積「無限」志高く 佐藤忠保さん 福島県会津若松市

法人化に意欲を見せる佐藤さん(福島県会津若松市で)

 福島県会津若松市で水稲やネギ、ホウレンソウなどを栽培する佐藤忠保さん(31)は、父親から経営を引き継いで以降、農地の集積や作業の分散を進め、年商を6倍近くまで伸ばした。「農地を無限に増やしたい」と上昇志向は人一倍強い。大規模法人化に向けて一層の農地の集積を進める。

 2014年に父から経営を引き継いだ。父の代は約8ヘクタールだった水稲の面積を、30ヘクタールまで増やした。「コシヒカリ」「ひとめぼれ」に加え、早生品種の「瑞穂黄金」や多収品種の「天のつぶ」、加工・飼料用品種の「ふくひびき」を作付け。品種を増やし、作業時期を極力重ならないようにすることで作業分散した。

 農地集積は会津若松市近辺だけでなく、福島市や南相馬市でも行う。栽培技術も優れる。「天のつぶ」は10アール当たり12俵(1俵60キロ)を収穫。会津地方の平均を1俵ほど上回る。疎植栽培など、農地に合った作付けを心掛け、収量を伸ばす。

 少量多品目で栽培するネギなど野菜の収穫は水稲栽培の合間に行い、肥料の管理も含め作業やコストを効率化。収穫した野菜は近所の直売所や地元の料理店に販売する。

 佐藤さんは高校卒業後、会津坂下町の工業系メーカーに就職。しかし、経営者側の立場で仕事をしたいと感じるようになった。リーマン・ショックも重なり、就農を決意。企業で働いていた時に設備投資や製品ができるまでのコスト管理の手法を学び、農業経営でも農薬のコスト管理などで当時の経験を生かす。

 佐藤さんは来年にも法人化し、ライスセンターの建設も見据える。「若い人が就職を希望しても、倍率が高くて入れないくらいの法人にしたい」と夢を語る。(川崎学)
 

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