新元号「令和」 「万葉集」梅の歌出典 5月1日から

新元号「令和」を発表する菅官房長官(1日午前11時41分、首相官邸で)

 政府は1日、新たな元号を「令和(れいわ)」に決めた。現存する日本最古の歌集「万葉集」の梅花の歌32首の序文から引用した。梅の花にちなんだ元号となったことを受け、梅農家からは、喜びの声が上がった。645年の「大化」から数えて248番目の元号となる。皇太子さまが新天皇に即位される5月1日午前0時に改まる。

 新元号は、菅義偉官房長官が発表。万葉集の「初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香=初春の令月にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香を薫らす」から引用した。中国の古典ではなく日本の古典を由来にする元号は初。

 安倍晋三首相は新元号の発表後に記者会見し、談話を発表。選定理由について「厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望と、それぞれの花を大きく咲かせることができる日本でありたいとの願いを込めた」と明らかにした。

 「令和」に込められた意味を「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」と説明した。一方、急速に進む少子高齢化を背景に「変わるべきは変わっていかなければならない」と改革の必要性も強調した。

 吉川貴盛農相は1日、東京・霞が関の農水省で記者団の取材に応じ、「新しい時代にふさわしい元号」との受け止めを述べた。

 梅の花にちなんだ元号の発表を受け、和歌山県のJA紀南梅部会長の梅田泰司さん(63)は「代々梅農家で苗字に『梅』が付いているだけにとても感慨深い」と興奮気味に話した。祖父から続く梅農家。今年も同県田辺市にある約1・5ヘクタールの園地で生産する。

 「梅の花は新春を彩る花。新鮮な気持ちで新時代を進もうと前向きになれる元号だ。梅の花も実も日本人にはなじみ深い。これを機に梅の良さを再認識してもらい消費拡大につながればうれしい」と期待する。

 元号は明治以降、天皇一代に一つとされ、天皇逝去に伴う皇位継承時に改元が行われてきた。今回は、皇室典範特例法に基づく天皇の退位に伴う改元となる。国民生活に支障が出ないようにするため改元1カ月前の発表となった。 

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